世界全体の設定集です。細かい用語や組織などの設定集はこちら
八百八郷(ハッピャクヤキョウ)
トンチキまぜこぜ和風世界
当創作の舞台。
和風をベースにしているが、和ファンタジーの風上にも置けない有様。
自分による自分のための世界であるため、好きな要素を放り込んではミキサー
にかけて形作られている。横文字使うし野球もする。インターネットはない。
『ヒト』と『化妖』
八百八郷でそれなりに共存している2種族
ヒト

- たくさんいる
- 基本的に現実の人間と同じで、魔法のような特殊能力はない
- 何にでも個別の名前をつけたがる。名前によって様々なものを区別している
化妖(ばけよう)

- ヒトと類似性質の〈心〉を持った、人ならざる存在
- 外見は明らかな人外からヒトと見分けがつかないものまで様々
- ふしぎな力を操る
- 昔は危険なバケモノ扱いされていたが、現在は社会に馴染んでいる
- 理由がなければ固有名称を持たない
化妖(ばけよう)について
ふしぎな力について
ヒトにはできない、特殊な力を操る。
なんでもアリというわけではなく、自身や自身に近いものを〈変化〉させる能力
と定義できる。
- 姿を変える
- 身体の一部を変化させ、操る
- 身体からなんらかの物質を生みだす
など…
化妖はどこからくるの?
化妖は『ヒトが何らかのモノに向ける感情』から生まれると言われている。
それは個人であったり集団であったり様々である。
化妖は化妖が何者かを知っている
化妖は生まれた瞬間から、自分がどこから生まれた存在なのかを知っている。
基本的にはその出自から取って『○○の化妖』と名乗る。(例:土地の化妖)
ルーツそのものが名前のようなものなので、固有名称を必要としない。
また、化妖は相対する化妖が『何の化妖なのか』を“認識”することができる。
(見分けるというより、感じとるといった具合。ヒトの感覚では理解し難い)
化妖は心が朽ちると死ぬ
化妖にはヒトのような寿命の目安はない。
自身の存在をはっきりと認識し、生きる意味を見出しているうちは何があっても死ぬことはない。逆に、心が朽ち、自分自身を見失うと死ぬ。それはネガティブな精神摩耗であったり、心残りのない成仏のような状態であったりする。
ヒトよりはるかに長生きする可能性のある存在だが、長期間心を維持することは容易ではないため、何百年も生きている化妖はそれほど多くない。
化妖コラム:表記について
- 〈ヒト〉はカタカナ表記で統一(ニンゲンと書く場合も)
- この世界では『人』という字をヒトに限定しない
- 『本人』『一人』『人望』『人生』『人脈』のような『人』の付く言葉はヒトか化妖か問わず使用できる
土地について
地形
- 川と山が多い。
- 川はインフラとして利用され、交通や物流に使われている。後から作られた運河も数多い。
- 山については地形を生かす形で町や村作りがされており、土地土地によって独自の建築形態を持っていることがある。
- 中央に近いほど平地面積が増える。
気候

- 四季あり
- 気温や天気・湿度に関わらずどこでも霧がよく発生するという特徴がある。
- 最北には常冬の土地などもあるらしい。
地域/区画

- 大きくは東西南北で地域分けされている
- 更に各地域を2地区に分けた名称もあり、八卦の字で表される。(その中にさらに細かい区画分けや町村がある)

八洛(はちらく)

- 八百八郷の中心にある八つの大きな都。首都的な場所
- エンタメの本場とか色々ありそう(まだちゃんと考えてない設定)
不知山(シラヅヤマ)

八百八郷のシンボル。中心にある巨大な赤い山。アカフジとも呼ばれる。
本来不知山が見えないような遠い場所であっても、霧が出るとぼんやりと山のシルエットが浮かぶという不思議な現象が起きる
陸船(おかふね)

八百八郷の各地に存在する遺跡。
陸地のど真ん中に存在する奇妙な廃船である。
八百八郷が数多の島に分かれていた古代に海を渡っていたとされている。謎の自然現象≪大陸結合≫の影響で陸地に取り残され、そのまま放置され今に至る。
都市部に近い≪陸船≫の中には、周辺整備され観光地になっているものも。
社会・文明などについて
全体的に『数百年前はかなり未発達だったが、近年は化学の発展によって急速に充実してきた』分野が多い。
化学(ばけがく)

百年足らずで文明を急激に進めた技術と研究
- ざっくり言えばファンタジー世界に近代的な諸々を導入するための設定。生活やインフラ他諸々に活用。
- ヒトと化妖が協力して研究を進めている
化学のカラクリ
- 化妖の発する余剰パワーが空中で凝固した物質〈霧〉を主要なエネルギー源に開発・運用している。
インフラ

八百八郷に数多ある川や運河を用いた交通・物流がインフラの中心。
通信
通信は未だに手紙が主だが、化学の発展に伴いやり取りは比較的早くなった。
ほか、空を飛べる化妖の協力によって遠距離リアルタイム通信もできるようになっている。(いつでもどこでもではないが)
建築

建築様式は概ね和風・日本家屋っぽいもの。しかし、多くの建物が集まる町中の建築物は非常にカラフルに塗装されている。
理由は土地/気候にあるように≪霧がよく出る≫ため。霧が出ても家屋が見分けやすいように塗装する文化が発展した。
野球
八百八郷の超郷民的スポーツ。競技人口が極めて多く、応援するファンも無数に存在する。
100年以上前はマイナー競技であり、趣味や道楽の一種だった。化学革命を機に競技性が進化し、化妖も競技参加が可能になり、超常的な力が行使されるその様は旧式に比べるとほとんど別物になっている。
(橋渡りのばけいづこ#5のネタバレを含みます)
宗教
数百年前までは宗教が大きな力を持っており、社会的にも必要とされていた。
現在は化学の発展によって社会が豊かになり、信仰を主とする思想を必要とする人々が少なくなったため、廃れつつある。
言語
いわゆる横文字は(この世界では)化妖発の言葉。化妖との共存が進んだここ百年でヒト側にも定着した。
虫食い年表
マジでまだざっくりとしか決まってない。思いついたら穴埋めしていきます。
八洛(世界の中心となる地)成立前を洛前・成立後を洛後として数える。西暦とかと同じシステムだと思う
細かい年数はダイスで決定(一部除く)
洛暦(らくれき)
-
洛前
≪大陸結合≫が起こり、数多の島が一つの大きな陸地になる。
0年
八百八郷に≪八洛≫という中心地ができる
~500年頃
割と色々荒れてそう。化妖はヒトを害する物の怪と同一視されており、差別が強かったり畏怖の対象だったりしそう。
518年
化妖を肯定的に描いた異色作 ばけやう物語 が発表される。≪化妖≫という言葉ができる。
600~900年頃
物の怪と同一視されていた化妖が徐々に別性質のものと認識されていった時期。 ばけやう物語 が徐々に再評価されるようになり、派生作品が数多く発表される。
900年頃
化学革命が起きる。ここから人々の生活水準は飛躍的に向上。
以後、化妖はヒトの社会の一員となっていく。野球が流行る。990年~
当創作のメイン年代。
化妖とヒトの共存度合いはかなり高まっており、 かつ八百八郷成立千年祭が近く、社会には少し浮き立った雰囲気が漂っている。998年~
橋渡りのばけいづこ 開始年
まとめ
八百八郷(はっぴゃくやきょう)とは
- この創作世界の舞台となる土地です。なんちゃってトンチキ和風世界です。
- ≪ヒト≫と≪化妖≫が社会を形成しています。
- ≪化妖≫は何かに変化したり、物質を変化させたりする力を持つ、人ならざる者たちです。ヒトと類似性質の心を持っていると定義されています。
- 化妖の力を借りる研究≪化学≫によってヒトの生活が豊かになっています。
- いつでもどこでもよく霧が出るという気候の特色があります。
- 社会と化学と野球。