世界全体の設定集です。細かい用語や組織などの設定集はこちら
設定はノリと思いつきで生える※何か思いつき次第加筆していく
トンチキまぜこぜ和風世界
当創作の舞台となる場所。星とも国とも都市とも言えないような土地なので、≪郷≫としている。
和風っぽい要素にノリで洋やファンタジー的なものを混ぜたり、自然も都会もあり、妖怪みたいなものがいたりと、とにかくノリで詰め込んだ感じのトンチキエセ和風世界です。
決めてること
- ≪ゆるくて雑なエセ和風世界≫として適当に設定を生やしていく。(大前提)
- 言語を扱い、思考する生き物は≪ヒト≫と≪化妖≫の二種と言われている。
大きな衝突はしてないけど、共存度合いはまちまち くらいの距離感
- とりあえず世界的に見れば平和ではある(時代によると思う)
- ふしぎな力もある!
『ヒト』と『化妖(ばけよう)』
八百八郷でそれなりに共存している2種族
ヒト
- 八百八郷で社会を形成している種族
- 概ね現実の人間と同じ。特殊な能力などは持っていないが、化学(※後述)の技術による道具を用いて不思議な力を扱うことは可能
- 八百八郷の人口の九割以上を占めている
- 理由が無くとも自他に固有名称を設定し、名乗る。名によってヒトやそれ以外を判別している
化妖(ばけよう)
- 種の定義:ヒトと類似性質の≪心≫を持った、人ならざる存在
- 外見はヒトから動植物・妖怪・半獣・無機物他、大小さまざまで決まった定義は無い
- 化妖同士でコミュニティを形成していたり、ヒトの社会に潜り込んだりして生活している
- 理由が無ければ固有名称を持たない
※メタ補足:概ね『あまねく人外的なものを雑にひっくるめたもの』。独自設定を色々付けているし割となんでもアリだし、そこそこヒトに近い存在なので≪化妖≫という独自名称を設定している。
化妖(ばけよう)詳細
基本性質
変化(へんげ)能力について
どの化妖も持っている基本的な能力。ただし、何にでも自由に姿を変えられるわけではない。
変化の基本
- 変化には≪心の在り方≫が反映されるため、各々の心によって変身できる姿やそのバリエーションは異なる
- 心の在り方が大きく変わると、変化可能な姿が変わったりもする
- ヒトやそれに近い姿に変化できる者は割合多い
変化の維持
- 基本的にはヒトが呼吸をするような感覚で変化・維持が可能
- 身体が甚大な損傷を受けたり、心身のバランスを著しく崩すような状態になると変化を維持できなくなり、その者にとって≪最も原初に近い姿≫に戻る
- かなり無理をすれば心に沿わない別の姿にも変化可能だが、その場合かなり集中しないと維持できず、精度も低い。ちょっとしたショックでも解けてしまうことが多い
変化後の身体機能
- ヒトや生き物に変化した場合、基本的には同じ身体機能・構造になる。(その性能や強度は心の在り方によって決まる)
- 栄養や睡眠など、生命維持に必要なものが不足すると普通に衰弱する。その生き物にとっての≪死≫に値する損傷を受けると≪最も原初に近い姿≫に戻る。
- 作ろうと思えば子供を作ることもできるが、生まれるのはその生物の子供であり、ハーフではない。そのため化妖の力は使えない。ただし、稀にヒトとも化妖とも違う力を持つ者が生まれることもあるとかないとか。
その他の能力について
変化能力を応用し、魔法のような力を扱える
- ≪心の在り方≫に沿ったものであれば、特殊な力(いわゆる魔法のような力)を使うことも可能。
- 自身の起源に馴染みのある、連想しやすい能力はかなり行使しやすい。(火に関係のある出自の者は火を扱える者が多い、など)
- ≪変化≫と同じ性質の能力なので、『他の何かを変化させる』『自身から生み出るものを別のものに変化させる』というのが本質。無から有を生み出すようなことはできない。
能力の応用
そんな化妖の能力を応用し、道具などに力を込めることでヒトにも類似の力を扱えるようにする研究≪化学≫が近年急速に発展し、ヒトの生活を豊かにしている。
化学について
化妖を化妖と判別できる
姿かたちがどんなものであれ、化妖は化妖を見分け、個を認識することができる。(見分けるというより、感じ取ることができるという表現が適切。ヒトの感覚では説明しにくい)
化妖の出生について
化妖の出生は(世界常識としては)未だ謎に包まれている
(小声)描き手としてもまだちゃんと確定させていない。以下は現在主流の説である。
- 化妖はヒト以外の生物や植物・無機物や土地・空想などから生じる。基本的に化妖自身は『己が何から生じた存在なのか』を最初から認識している。※例外有
- 『付喪神=モノに魂が宿り誕生する存在』と混同するヒトもいるが、厳密には異なる。モノ自体が化妖に変ずるのではなく、ヒトとモノの間にある『感情や心』のような部分が具現化し、化妖になるようだ。
※あくまで主体はヒトの認識や情であり、モノ自体は変化しない。モノ自体に魂は宿らない。
※出生のきっかけになったヒトの感情や想いそのものが化妖の記憶として残るケースは確認されていない。
※ヒトが意図して化妖を生み出すことはできない。※前例がない。研究はされてそう
- 彼らがヒトでないにも関わらずヒトと類似性質の≪心≫を持つのは、ヒトの感情部分から生まれた存在だから、とされている。
化妖の寿命について
ヒトとは異なる生命維持の仕組み
- ヒトのように身体が成長・衰弱しないため、決まった寿命は無い
- ≪心≫が朽ちると死ぬ。そのため、数年で世を去る者からとんでもなく長生きする者まで様々。
- とは言え、超長期に渡って≪生きた心≫を維持するのは非常に困難なため、何百年も生きている者はかなり少ない。
- 生命維持意欲の高い化妖は、心が刺激を受けるような新鮮な経験を強く欲する傾向がある。
※心が朽ちる・枯れる とは
- 感情や心が動くこと、生きる意味などが薄れた状態のこと。
- ポジティブな『思い残したことが無い状態』ネガティブな『生きる意味を見失った状態』などが代表的な寿命タイミング
- 強烈な精神ダメージを受けている状態については、気持ちが揺さぶられているなら『心が生きている』ので死ぬことはない。(ただしその影響で生きる意味を見失い、無気力になっていくと死ぬ)
化妖の死にかた
まだあまり考えてないけど多分化妖それぞれに違った死の形がある。死体として残ったり消滅したり。
化妖の社会的立ち位置
化妖と社会の歴史
- 何百年も前は異形の化物と目されており、社会的地位は皆無だった。
- 100年近く前に化学革命が起き、化妖の存在は暮らしと文化を向上させた象徴的な存在となる。認知度も向上し、化妖は人の暮らしや社会の中に受け入れられるようになる。
- 現在はある程度一般的な存在となっている。だが、化妖の詳しい性質などはまだあまり広くは知られていない。
現在のヒトから見る化妖
当創作のメイン年代(洛歴990年代)町中で化妖を見かけた時の感覚は、現代日本人が日本で外国人を見かけた時の感覚に近い。目を引くが、特別騒いだりするわけでもない感じ。
ヒトのようにしか見えない外見の化妖も多いため、気付かれないことも多い。
一方、未だに根強い偏見や反化妖団体も存在する。物の怪被害と混同されることもあり、化妖の犯罪者や容疑者は色眼鏡で見られやすい。また、地域によっても化妖に対する認識にバラツキがある。
その他設定メモ
- 化妖の性別は、その発生源に対してヒトがイメージしたり願ったりした、集団ないし個人の認識によって決まったり、決まっていなかったりする。
- 化妖は基本的には固有名称を必要としない。(ヒトのように生まれてすぐ識別名を設定するようなことがない)しかし、ヒトの社会に入り込む上で必要だったり、何か理由があって固有名称を持つ者もそれなりにいる。理由が無ければ固有名称を持つことはない。
表記メモ
- ヒトは≪ヒト≫または≪ニンゲン≫のカタカナ表記で統一
- この世界では≪人≫という字をヒトに限定しない
- 『本人』『一人』『人望』『人生』『人脈』のような『人』の付く言葉はヒトと化妖を包括する意味で使われる
(人外込みで頭数カウントする時などに『XX人』という言い回しを使うことについての違和感を解消するためです)(という表記規則で扱っているが、表記ミスすることもあると思います。気付き次第修正します)
土地について
地形
- 川と山が非常に多い。
- 川はインフラとして利用され、交通や物流に使われている。後から作られた運河も数多い。
- 山については地形を生かす形で町や村作りがされており、土地土地によって独自の建築形態を持っていることがある。
- 中央に近いほど平地面積が増える。
気候
- 四季あり(春夏秋冬で1セットなのは現代日本と同じ)
- 気温や天気・湿度に関わらずどこでも霧がよく発生するという特徴がある。
- 最北には常冬の土地などもあるらしい。
地域/区画
- 大きくは東西南北で地域分けされている
- 更に各地域を2地区に分けた名称もあり、八卦の字で表される。(その中にさらに細かい区画分けや町村がある)
東西南北どの地域も基本的な部分は同じだが、それぞれ生存テーマのような特色がある。
(ぶっちゃけると「そういうのがあるといいな~」程度でまだざっくりとしかイメージしていません。)
-
簡易地区メモ(かなり仮)
中央区画
生き方や文化が交差し入り乱れる処
東区画
知をもって生ける処
学問や研究、芸術などが盛んで、名のある学校が集まる区域がある。
西区画
他者と繋がり生きる処
商業や人の行き来が盛ん。人口や世帯数もかなり多い。
南区画
自然と共に生きる処
第一次産業が盛ん
北区画
血と争いによって活ける処
他区画に比べてやや過酷な気候。北上すればするほど治安が悪い。
八洛(はちらく)
- 八百八郷の中心にある八つの大きな都。首都的な場所
- エンタメの本場とか色々ありそう(まだちゃんと考えてない設定)
不知山(シラヅヤマ)
八百八郷のシンボル。中心にある巨大な赤い山。アカフジとも呼ばれる。
本来不知山が見えないような遠い場所であっても、霧が出るとぼんやりと山のシルエットが浮かぶという不思議な現象が起きる(当たり前の現象すぎて一般人は特に気にしていないが、この分野を研究している人も多い)
陸船(おかふね)
八百八郷の各地に存在する遺跡。
陸地のど真ん中に存在する奇妙な廃船である。
八百八郷が数多の島に分かれていた古代に海を渡っていたとされている。謎の自然現象≪大陸結合≫の影響で陸地に取り残され、そのまま放置され今に至る。
都市部に近い≪陸船≫の中には、周辺整備され観光地になっているものも。
社会・文明などについて
全体的に『数百年前はかなり未発達だったが、近年は化学の発展によって急速に充実してきた』分野が多い。
化学(ばけがく)
ここ100年ほどで発展した新しい技術
化妖だけじゃなく、ヒトにも特殊な力が使えるようになる技術・その学問。
化妖の持つ能力を借り、その力を込めた道具を介することで扱うことができる。火や水が扱いやすくなったり、生産に機械的なものが導入できるようになったり、とにかくあらゆる分野に活用できる。
ヒトと化妖が協力して進めている分野の研究であり、近年急速に普及し、八百八郷の生活を豊かにした。
まだまだ発展途上で、分かっていないことも多い。当然やろうと思えば危険な発明など悪用もできてしまうため、様々な法規制が敷かれている。
中でもヒトや化妖の身体構造を直接変化させるような研究は禁忌とされている。
(非人道的行為抑制のためであるが、医療分野との兼ね合いで色々ややこしく議論がなされていそう)
メタ寄り補足
生活やインフラ他、色々便利に理由付けするための設定である。
ざっくり言えば超絶スーパー産業革命が起き、百余年前までは江戸時代くらいの水準だった生活が一気に近代的になった。(現実現代で言えば)機械や科学技術的なものが化妖の力で可能になったイメージ。
メタ的に言えば照明や衛生面などを現代寄りにすることで色々扱いやすくするための設定です。※現代ほど発展しきってはいない まあ丁度良いファンタジー塩梅くらい
インフラ
八百八郷に数多ある川や運河を用いた交通・物流がインフラの中心。
通信
通信は未だに手紙が主だが、化学の発展に伴いやり取りは比較的早くなった。
ほか、空を飛べる化妖の協力によって遠距離リアルタイム通信もできるようになっている。(※現代日本の電話ほど便利ではなく、時間や手間がかかる)
建築
建築様式は概ね和風・日本家屋っぽいもの。しかし、多くの建物が集まる町中の建築物は非常にカラフルに塗装されている。
理由は土地/気候にあるように≪霧がよく出る≫ため。霧が出ても家屋が見分けやすいように塗装する文化が発展した。
メタ寄り補足:作ってる人がポップめな和風世界や海外のカラフルな家が好きなので、この2要素を両立させるために≪霧がよく出る≫土地設定になったらしいですよ
通貨・経済
貨幣経済をやっている。100年以上前は地域によって何種類かの貨幣が使われていたが、ここ100年で統一された。
統一通貨単位:束(ツカ)
10枚1セットの基本通貨。穴が開いている細長い札で、束ねられるようにできている。
不知山がモチーフになっており、『束』は字の通り束ねる貨幣という意味・山の形を表す象形的な意味がある。
数え方:一束(ひとつか)、二束(ふたつか)、三束(みつつか)、四束(よつつか)、五束(いつつか)、六束(むつつか)、七束(ななつか)、八束(やつつか)、九束(ここのつか)、十束(とつか)
…といった具合。「つ」が2音連なっているものは省略する派としない派がいる。(「よつつか」派と「よつか」派がいる。)
合(ゴウ)
束をバラした最少一本の単位。ごく安いものや細かい支払いに使用する。
萬束札(マンツカフダ)
1万束分の価値がある木札。
野球
八百八郷の超郷民的スポーツ。競技人口が極めて多く、応援するファンも無数に存在する。
100年以上前はマイナー競技であり、趣味や道楽の一種だった。化学革命を機に競技性が進化し、化妖も競技参加が可能になり、超常的な力が行使されるその様は旧式に比べるとほとんど別物になっている。
(橋渡りのばけいづこ#5のネタバレを含みます)
宗教
数百年前までは宗教が大きな力を持っており、社会的にも必要とされていた。
現在は化学の発展によって社会が豊かになり、信仰を主とする思想を必要とする人々が少なくなったため、廃れつつある。
教育・医療
こちらも化学の登場によって飛躍的に進化。直近100年で目覚ましい発展を遂げ、教育を受けられるヒト(化妖も)の数は飛躍的に上昇している。識字率も非常に高い。
一方で、発展し始めてから年の浅い分野であるため、諸々がしっかり行き届いているわけでもない。
(メタ補足:ある程度ムラがあった方がフィクション的に色々考えやすいかな~的な感じなのでここもまだしっかり考えてないです。)
虫食い年表
マジでまだざっくりとしか決まってない。思いついたら穴埋めしていきます。
八洛(世界の中心となる地)成立前を洛前・成立後を洛後として数える。西暦とかと同じシステムだと思う
細かい年数はダイスで決定(一部除く)
洛暦(らくれき)
-
洛前
≪大陸結合≫が起こり、数多の島が一つの大きな陸地になる。
0年
八百八郷に≪八洛≫という中心地ができる
~500年頃
割と色々荒れてそう。化妖はヒトを害する物の怪と同一視されており、差別が強かったり畏怖の対象だったりしそう。
518年
化妖を肯定的に描いた異色作 ばけやう物語 が発表される。≪化妖≫という言葉ができる。
600~900年頃
物の怪と同一視されていた化妖が徐々に別性質のものと認識されていった時期。 ばけやう物語 が徐々に再評価されるようになり、派生作品が数多く発表される。
900年頃
化学革命が起きる。ここから人々の生活水準は飛躍的に向上。
以後、化妖はヒトの社会の一員となっていく。野球が流行る。
990年~
当創作のメイン年代。
化妖とヒトの共存度合いはかなり高まっており、
かつ八百八郷成立千年祭が近く、社会には少し浮き立った雰囲気が漂っている。
998年~
まとめ
八百八郷(はっぴゃくやきょう)とは
- この創作世界の舞台となる土地です。なんちゃってトンチキ和風世界で、めちゃくちゃ広いです。
- ≪ヒト≫と≪化妖≫が社会を形成しています。
- ≪化妖≫は何かに変化したり、物質を変化させたりする力を持つ、人ならざる者たちです。ヒトと類似性質の心を持っていると定義されています。
- 化妖の力を借りる研究≪化学≫によってヒトの生活が豊かになっています。
- いつでもどこでもよく霧が出るという気候の特色があります。
- 社会と化学と野球。