やっとマンガ更新できました。このサイト公開してから1年経っちゃいましたね。その間は半年ほど俺屍とかやってました。俺屍が済んだので去年末ごろに再開して完成した感じです。2022年にずっと創作の準備をしていた反動で2023年が吹っ飛んだ感があるので、2024年は創作にせいを出したいと思っています。

この話のネームを切ったのがもう半年くらい前なので、もうなんか「俺は責任を取らねえ!」みたいな気分です。作画をしながらちょこちょこセリフやコマ割りなどの気になるところを修正したりページを削ったりしたので、私の中では若干かなり強引な工事になってしまったかも。

この話でやりたかったこと

同行キャラクターを登場させる

まず、井正いげただ沙華しゃげに同行させるキャラクターを登場させたかったというのがあります。もっと言うとツッコミができる人材が欲しかった。井正いげただ沙華しゃげって一応井正いげただがツッコミみたいになってるんですが、井正いげただも大概感覚がズレてるヤツなので……

ドラ蔵が『ツッコミしてほしい』という要望に応えられるキャラなのかは…正直定かじゃないのですが。普通に人外だし、なんか地中移動してるし。
このリクエストに応えるならなんかもっと平々凡々としたヒトとかの方が良いと思うんですけど、そういう気分じゃなかった。…?
あとはもう諸々サイコロの結果なので、ドラ蔵については後述します。

アクションをやりつつ設定出し

アクション…描きてえ!アクション回にしよう!と思っていました。なんか結果的にそんなにアクションっぽくなくなったというか、袋詰めにして窒息させるっていう妙な流れになっちゃいましたが。沙華しゃげはバトルもできるヤツなんだけど、ドラ蔵の人外スピードと無数の根っことは相性が悪いんだよなあ。正面から行くと絶対勝てない。刀とか振り回してる数人相手の方が分かりやすくアクションできたかもしれない。

でもまあ最終的に同行者になるワケなのでいいかなと。ドラ蔵のスタイル気に入ってるし。

「あとから考えたらこういう風にした方が分かりやすかった」と思っても「でもサイコロと当時(半年前)の自分はそう決めたしな」って感じなので全ての責任を押し付けていきます。



沙華しゃげの設定掘り的に描きたかった話でもありますね。沙華しゃげは昔からの色んな人の記憶を血に流し込まれているという設定ですが、記憶容量を使いまくってるせいで思考能力が低く、万能情報キャラではありません。ただし、記憶とは知識だけじゃなく身体に沁みついているものも含む(サイコロが沙華しゃげの身体能力をかなり高めに出したからね!)ので、そういう部分をやりたかった。

これも今思うと、身体に刻まれた記憶が「息をめっちゃ止められる」なのかよって感じなんですけど、多分息止めギネス記録みたいな人の血が通ってるんだと思います。すごいですね。一応それ以外の身のこなしとか諸々が色んな経験的な記憶の引き出しを漁ってるイメージです。ちなみにそれを支える身体能力は人体改造で培われてる。
身体的な記憶は描写として出していきやすいので、これからも便利に使っていきたいですね。沙華しゃげの設定もまだ出せてないところがあるので追々出していきたいです。

以前出した設定との接続

新しいキャラを出すにしても、ポっと出感にはしたくないので過去回との繋がりを出していこう、というつもりで話を作ってみました。

ドラ蔵は沙華しゃげのところの教団で雇われていた化妖ばけよう。といっても内部事情は全く知らない使いっぱしりですが。だから沙華しゃげを追いかけ回してくる…という動機にしました。
そして、騒動がおさまった後は井正いげただの所属する『化遣衆ばけんしゅう』に勧誘する。あと名前に関する話。これで良い感じに1~2話で出したキャラ関連描写と接続できたので良かったかなって思っています。

行き当たりばったりな創作ですが、できれば今後もこんな感じで既存設定と接続しながら新しいキャラや設定を出していき、繋がりを広げていきたいなあと。

すきシーン

お気に入り場面の発表です。自分でお気に入り場面と思えるような部分をどんどん増やしていきたいものですね。

「それはあの町に戻るということ?」「そーだ!」「それはない!」

沙華しゃげ的には教団にそんな嫌な感情はないんですけど(自我が無かったため)
今は井正いげただと世界を見に行くのが一番なので、連れ戻しはNOです。…という、「ネガティブ感情は無いけどお断り」感が出ててお気に入りです。

「早くしろ!!俺は身体能力が低いんだぞ!」

井正いげただは態度キツめだけどプライドは無いので、必要となれば自分の弱点は晒すし不格好でもそれを望みます。という場面です。私の思う井正いげただらしさが出ててお気に入り

「行動不能ってぇと…」「殺す?」「何故そうなる」

殺す発言スルーすな。ツッコめよ井正いげただ そういうとこやぞ

「自分だけならまだしも他人の、化妖に対し勝手に名を与える異常者…!」

殺す発言はスルーするのに名前には過剰反応男。だからお前にツッコミは任せられないんだよ。

ドラ蔵の話

というわけでニュー同行者・ドラ蔵について

…と言っても、現状彼について語れることがあまりありません。

一応バックグラウンドとか色々考えてはきてて、彼なりにやりたいこととか色々あって、そういうのも語りつつの登場回にしたかったんですよ。ですが、その辺りを含むと話がゴチャゴチャになってしまったので省きました。省いて57ページになっちゃったんですか?はい…至らぬところです。私の

色んな情報出しを兼ねつつスッキリしたページ数に収めるの、難しいですね…。というわけで次回はドラ蔵の掘り下げ回になります。キャラページもその話描いた後に作ろうかなと。

なんで、一旦サイコロ結果やデザイン過程の記録だけ残しておきます。

ステータスサイコロ結果

身体能力 2
精神力 5
感情 10
知性 5
魅力 5
社会性 7
技術 8
五感・直感 4
ふしぎな力 5
トータル:51/90

身体能力2は「地上に出た場合」と解釈しました。アクションできるキャラを作りたい!というのが最初にあったので、割と無理やり擦り合わせてますね。まあこのサイコロはね、初期参考値だからね。

精神力・知性・魅力・五感直感は並。ふしぎな力についても、自由自在に操れて結構使い勝手は良いけど超常的なモノって程でもないかな……という感じですかね。

高めなのは社会性と感情。初期キャラメイク段階では『直情的で感情が表に出やすくて、コミュニケーションもまあまあ取りやすいヤツ』くらいに解釈しています。友達多そう。まあこの辺りはキャラ性に関わってくるので次の話を描いたら改めて。

知性が井正いげただ沙華しゃげの中間くらいなのは非常に助かりますね…。会話の緩衝材としてかなり。

感情ガチャ

メイン感情:冒険心
ポジティブ~フラット感情:スリル
ネガティブ感情:不満
重要な対象との関係:後悔

これについては次回やる!

配色ガチャ

配色ガチャの結果は『配色アイデア手帳56 チャイナタウンの縁起物』。ややふんわりと中華風味なのはこの引きからです。『地上に出ると不運に見舞われる』というのも縁起物から逆に発想したもの。特に言及しませんでしたが、ドラ蔵は全身に色んな縁起物をぶら下げています。地上不運の対処には全く効いていません。

『地面に潜るキャラ』というイメージはあったので、最初はモグラとかをモチーフにしようと思ってたんですが、チャイナカラーを引いたので龍っぽい外見になりました。なんかドラゴンのイメージが強い。モグラ要素残ってるけど

デザインについて

引いたカラーがかなり派手派手だったので、ドラ蔵の見た目もかなり派手になりました。同じ黄色系でも垂路たるみちとは大分毛色が違う。

龍のたてがみが無数の根っこになっているデザインはお気に入りです。フィギュアとかで欲しい。マンガで描くような造形じゃなくね?と思ったけどなんだかんだで意外といけましたね。井正いげただの服飾の方が描くの面倒くさいよ。
まあこういうシルエットが派手な見た目は私の趣味なので、多少手間がかかってもオッケーオッケーです。ただ、末広がりシルエットを増やしすぎるとコマに複数人数が収まらなくなりそうなので次は加減したいと思いました。

人間の口元が覗いているドラゴンヘッドなのは何かキャラ的に意味があるわけではなく、大好きな作品に登場するドラゴン型人間がこういう造形だったのでリスペクトです。意外とこのタイプの獣人キャラって他に見ないので私の創作世界ではこれがいい!って思った。鳥人間が出てきた時もこれやります。

モノクロへの落とし込みについて

白黒が少な目のカラーリングなので、単純にグレスケ変換したものをイメージしてモノクロ原稿に落とし込むとトーンまみれになってしまいそう。ちょっとそれは好みじゃないので、青い部分をベタ処理にしました。

個人の好み的には基本白黒の面積を多めに、トーンは要所に使うようなバランスが好きです。キャラによって比率は変わりますが。ドラ蔵はトーンで処理しないと表現できないカラーが多めですが、全部がトーンだとメリハリがなくボンヤリしてしまうので、意識してベタを入れられるようにしました。

アニメにアニメ作画用のデザインがあるように、マンガにもマンガ作画用の設計があるんだろうな~と最近思っています。白と黒と少ないトーンでスッキリして見えるようにモノクロに落とし込んでいきたいですね~できれば。

反省点

話の進行度に対してページ数多すぎ問題

これ割とずっと(創作だけじゃなく二次でも)気にしていて、今回ドラ蔵のバックグラウンド描写などを色々省いたにもかかわらず60ページ近くになるという。60ページ相当の内容だろうか…これは…

なんかページ数多くなるんですよね、私のマンガ。大ゴマが多すぎるってこともないとは思うんだけど。 詰めようと思えば詰められるけど、「自分的にはこのテンポじゃないんだよな…」とか「セリフや行動を1ページにいっぱい詰めたくない」などがあり伸び伸びしてしまう。ページ数制限は無いので重大な支障があるわけではないですが、作画に時間かかるし、もう少しコンパクトにしたいところではあります。

30ページとかでスッキリまとまって話も進んでるマンガの配分とかを研究したいなあ。

あと、キャラの初登場回や情報出し回はどうしてもページ数が嵩むので、既存キャラだけの話…みたいなのが作れるようになってきたらもう少しページ数抑えられる…かもしれない?どうだろう… 設定を作りたくて描いてるようなマンガなので、設定出しをしている限りページ数は嵩んでしまうのかもしれない。

サブタイトルにできるセリフを意識する

『ばけいづこ』はその回の中で出てきたセリフをサブタイトルにしているんですが、今回はけっこう最後まで決まりませんでした。好きなセリフやコマはあるんですけど、サブタイにできるようなものではなかったので。

次回以降はネーム段階でもう少し意識しておきたいですね。サブタイに使えるセリフを

締めコマが弱い

オチというか、話を締める時どうすれば綺麗に幕が下りるのかがイマイチよくわかっていません。ついつい1ページまるまる空背景にセリフ、みたいなネームを切ってしまいがち。

↑こういうの

今回はそうはしなかったけど、どうにも締めがフェードアウト的というか、弱い気がします。これも今後の課題かな…

ロードマップ?

行き当たりばったりに描いてると常に言っている当創作ですが、一応数話先くらいまでは「こんな話が描きたい」みたいなのをイメージしているので、それをふんわりと記載しておきます。

次回(4話)…ドラ蔵を掘り下げる話。文字ネーム概ね済。多分40ページくらい
5話…世界設定で出したいものがあるのでそれをやる回。しっかり決まってるのはオチだけで他は全然考えてない。
6話…キャラの設定で出したいものがあるのでそれをやる回。

こんな感じで、ここまで描けたらここを区切りに1冊まとめて本とかにしてみたいですね。何ページの本にするつもりだお前は。

今目指している化遣衆ばけんしゅう支部ですが、…7話くらいに到着出来たらいいかなあ……。 一応大きめの駅的な町にはそろそろ着く予定なんで、(駅というか水路ですが)そこからの移動は一気に進めたいなあみたいなことは考えています。

これより先は霧が濃いです。こういうキャラが出てきたら面白いだろうなあ、みたいなこととかをふんわりと考えてはいますが、そこまでの話作り次第では変わってくるだろうし。

あと、現状化妖ばけようキャラばっかり作っているのでヒトも増やしたいですね。どうしても人外の方が設定考えるのもデザイン作るのもイージーで…。唯一のニンゲンが沙華しゃげなのはどう考えても色々とおかしいので、そろそろ普通のニンゲンがほしいです。ちなみに次回出てくる新キャラは化妖ばけようです。(…)
次の次はニンゲンが出てくる予定です!出てくれ!ニンゲンたち!!

こんな感じです。あとは小ネタなどをちまちま挟んでいきたいかな。まあ自分のペースでやりますので、気が向いたら見てやってください。