〈橋渡りのばけいづこ〉#4のあとがきです。本編を読んで下さった方はありがとうございます。読んでないけど語りを開いた人もありがとう。私も先にあとがきや作品語り読みに行ったり、することあります。語りコンテンツがあるから本編も読んでみようかなってなったりする(のは一般的な感覚かどうかは定かじゃないけど)。当サイトは未読で語りだけ読みにくるの大歓迎です。
#2と#3の間は1年くらい空いちゃいましたが、今回は2ヶ月くらいで更新できましたね。まあまあね、創作だけに集中していればこんなもんですよ。ええ。
次回ですが、他にやることがあるのでちょっと間は空くと思います。進捗などは随時本館のてがろぐ(#TOYAmade)で呟いているので、気になる方は覗いてみてください。
それと、#5に手を付ける前に#4のおまけマンガを描いたり、ドラ蔵などのキャラ紹介ページを作成する予定です。立ち絵も描かなきゃね!
この話でやりたかったこと
ドラ蔵ってどんなヤツなの?の話をする
登場回では『立ちはだかる役』の色が強く、だいたいの性格しか描けなかったので、彼のパーソナリティを描く話として枠を取りました。最初はこの回予定してなかったんですけどね。
ドラ蔵の『冒険心』『挑戦欲』『なんでもやりたい性分』は登場回で語っておき、そのまま旅を進める…みたいなネームを前回途中まで切っていました。ただ、ストーリーや情報は単純な方が分かりやすいというか、あれもこれもと詰め込むとスッゲー読みにくいな……と思い省いちゃった。過去ボツにしたネームで度々こういうことが起こってる気がします。
▲一応少しだけ片鱗を見せてはいた。
『ドラ蔵のバックグラウンドを語る』『猫を出す(理由は後述)』『ドラ蔵を地上に出す』という課題があったので、これは1つの話にした方が良いなと。その結果登場回+今回で100ページ近くかかってしまったのは…………どうしてなんだろう?
前回の話、上述のような情報を削った上で57ページもかかったの本当になんで?どうして?どうしたら少ないページ数でキリのいいまとまった話が描けるのだろう。自分が抱え続けている課題です。
裏切りについて
冒頭回想、割とやりがちなんですが、あんまりダラダラ長くやってもしょうがないのでかなり短くまとめました。正直短すぎて描きたいことがちゃんと描けてるか不安になる。
一応解説しておくと(これはドラ蔵のキャラページにも記載予定)
ドラ蔵はかつて、〈相棒〉と共に世界を冒険していました。それはそれは自由気ままな旅で、何にも縛られずやりたいことをやる、そんな道中だったのです。しかしある日、突然〈相棒〉は切り出しました「冒険をやめよう」と。ドラ蔵にはその理由が全くわかりません。しかしどうやら〈相棒〉は自由勝手な人生ではなく、社会の役に立ったり誰かを救ったり、そんな生き方がしたいという心境の変化があったようです。
そんなことこれっぽっちも思ったことがないドラ蔵は裏切られたと感じ、ある意味自分の半身的存在に否定されたような心境に陥りました。そして自身の存在を心の底で認められなくなり、地上に出られなくなってしまったのでした。
こうです。ちなみに〈相棒〉がドラ蔵に「英雄になれる」と言ったのは、彼の根っこの部分の善の性質に気付いていたから、です。多分旅の途中で色んなことがあって見てきたんでしょうね。ドラ蔵ってワガママで自分勝手なんだけど、目の前で誰かが傷つきそうになってると無意識に体が動いちゃうタイプなんですよね。だから登場回は雇い主である教団の人を助けようと動いたし、真っ先に猫を心配したし、冒頭で井正を庇うような体制になっています。根が善人なんですよね。打算で動かないというか。
▲なんだかんだ目の前のものを助けようとしちゃう気質
それと、自由気ままな生き方を望む一方で『共感』や『自分と同じ部分』を他者に求めてしまうタイプでもあります。安心するんでしょうね。ドラ蔵、自他境界が少しだけ曖昧というか、人情派だから…。同じ自分中心でも井正は目の前の人をとっさに無償で助けたり、自分に共感してほしいとかミリも思いません。(ロクでなし?)(けっこうロクでなしだと思う)
▲共感できるとうれしくなっちゃうドラ蔵と、ロクでなしの井正。
…とまあ、〈相棒〉さんは悪意を持ってドラ蔵を裏切ったワケではないんですが、ドラ蔵にとっては紛れもなく裏切りなわけです。自分と一緒だと思ってたのに、なんで違うことを言い始めるんだ!と。それってガキのワガママみたいなものなんだけど。でもそういうことってあるよね、そういう“裏切り(だと片方が感じちゃうこと)”あるよね、みたいな、そういうアレです。
ヒトも化妖も時間が経てば価値観や人生観も変わる、自分と一緒だと思ってた相手がそうじゃなかった。これがドラ蔵の経験した『裏切り』です。
…こういうのは作中で全部わかるように語りなさいよ!って感じなんですが、まあ長くなるしね!!せっかくサイトの箱形式で創作してるんだから、場外で解説してもいいのだ!そのためにこの箱を作ったのだ!
興味が持てるキャラを描きたい
ドラ蔵が経験した〈裏切り〉は上記の感じです。なんというか、不幸や悲しみや分かりやすいカタルシスを生む定番の〈裏切り〉は私が描いても仕方ないジャンルかなって。(別にそういう作品を否定している訳ではなく、私にはそういう展開に血肉を込める熱意がないなと)
どちらかというと、こういう主観極まりない裏切りを経験してるヤツの方が私は面白がれる!興味を持てる!と思いました。
ヒロユキ先生(ドージンワークやカノジョも彼女の作者)の創作論同人誌でこんなエピソードがありました。
- 最初はヒロインの一人がストーリー上必要な“良い子”すぎてイマイチ興味を持てずにいた
- 『自分でも興味が持てるキャラにするにはどうすればいいか』を考えてみた
- 自分の“価値観”と合う部分を作れたら、ちゃんと興味が持てるキャラになった
この話にいたく感銘を受けまして、私もこういう味付けをして自分のキャラに興味持ってこ!と思った次第です。
私はドラ蔵の価値観や経験そのものを持っている人間ではないけど、あ~ちょっとわかるわ~という部分はある。そういうキャラは確かに興味が持てるな~って。井正にも断片的にはそういう要素があるし、沙華は……沙華は……まだ未定ですが、今後こう、色々描きたいことはあるのでその時にでも……
キャラクターを代弁者にするわけじゃないから『何言ってんだ?コイツ』って自分で思うような言動も描くけど、それも含めて分かったり分からなかったり、そういうキャラを描いていきたいものです。というかやっぱ興味持てるキャラ描きたいよね。筆も乗るしね。
自分なりのフィクション動物描写
今回なんで猫が出てきたかというと、ドラ蔵の初期設定に『猫を連れている』というのがあったからです。ドラ蔵の配色ガチャで『縁起物』というワードを引いた→縁起物を体中に身に着けている不運キャラになった→その縁起物の一つとして招き猫みたいな猫をくっつけてた って流れで。
▲ひょうたんの中に入っているネッコ デザインは気に入っているがボツになった。
その猫を登場時から出しておくか、化妖にするかただの猫にするか色々検討したんですが、結局『後から出てくる(登場回からいても意味が無い存在になりそうだったため)』『ただの猫』になりました。そして、そこから犬猫を全身に纏ったキャラ『檻の化妖』が生まれたって流れです。
そんなこんなで、半ば自然発生的に『動物を描く回』になったワケなんですが(私はあまり動物に思い入れが無いので自発的に動物が生えることはあまりないと思う)
ここも、できれば『自分がやる意味のある動物描写』にしたいなーと考えました。せっかくなのでね。
私は新作TVアニメを漁っては色々視聴するのが好きなんですが、色んなフィクション作品を見ていると、動物存在が〈擬人化〉しているケースが非常に多いように感じます。この場合の〈擬人化〉は人型に変身するみたいなオタク用語寄りの意味ではなく、辞書的な方ですね。
ぎじん‐か〔‐クワ〕【擬人化】
[名](スル)人間でないものを人間に見立てて表現すること。「動物を—した童話」
weblio辞書より
要は、喋る動物であるとか、喋らなくても人の心を持ったような存在として描くことですね。フィクション動物・特にファンタジー作品の動物は非常に擬人化率が高いです。人間の気持ちを察し、思いやり、ジャストなタイミングで励ますような挙動をしたり、救われた恩を感じて助けに来たりしてくれます。昔話的・童話的というか。
それはそれで、フィクションなので良いんですけど、意識的にそうじゃない動物を描くのも面白いんじゃないかなと。そんなワケで、ウチでは動物さんにはヒト&化妖と同じ精神は持ってない存在になってもらいました。「いや、犬には人と同じ心があるよ」とおっしゃる方もいると思うし、それは私が否定することではないので、あくまで八百八郷という私の世界ではそう、と受け取ってもらえるといい感じです。擬人化されるフィクションがあれば、擬人化要素を意図的に排したフィクションもありということで。
あとあれですね、「気持ちが分かる」と「同じ心がある」はまた少し違ったり、そういうのもありますよね。犬は人間の感情は分かると言うけど、それを受けて人間と同じ精神で考えて行動するのとはちょっと違うと思うし……に、にわか並感を続けるとどんどんボロが出そうなのでここはふんわりさせておこう!笑
リアル志向の作品だと動物はあくまで動物、として生態を描いてるものが多いのですが、リアリティライン低めのファンタジーでこういうのって意外と無いので、逆にけっこうアリなんじゃないでしょうか。本作は〈化妖〉という人外種を『人と類似の精神構造を持った、人ならざるもの』と定義しているので、そことの差別化としても重要ですね。見た目は完全に動物で喋らないけど擬人化されたような心を持ってる存在がいたとしたら、それはウチの世界では〈化妖〉です。
というわけで今後も動物が出てくる時はそういう意識を持って動かしていきたい所存なんですが、物語としては多分けっこう難易度高いよね…笑 やっぱ登場人物が人間の心持ってた方が話に絡めるんだわ。読み手が人間だから、どうしても
正直猫をどうしていくかそんなに具体的なビジョンがあるわけではないんですが、生やしたからにはちゃんと面倒を見れるようにしたいです。あまり自信はないです。
生えた設定の話
セリフ打ったりネーム切ったりしてる段階で生えた知らん設定のコーナー!!ドンパフ!
Q.何?
A.本当にセリフ打ってるうちにノリで世界設定がポンポコ生える。今回ノリで生えた想定外の世界設定の話をしようの段です。
陸船(おかふね)と大陸統合
これは#3.5でドラ蔵の縁起物設定小ネタを描いてた時に生えた設定です。キャラデザ時は深く考えてなかったですが、縁起物と呼ばれるモノにはそうなった経緯やエピソードがあるわけですよね。昔の日本人とか中国人とか。
八百八郷に日本人や中国人はいないので、同じ縁起物でも別のエピソードに置き換える必要が出てきます。
日本における『水引き』の起源を調べました。飛鳥時代に遣隋使・小野妹子が帰ってきた時、隋からの贈り物に『航海の無事を祈って』結ばれていた紐が最初らしいですね。そこから縁起物になったと。
これを八百八郷の世界や歴史に置き換えよう。八百八郷は現状一つの繋がった大陸です。川が多いという特徴はありますが、遣隋使みたいな船が行き来する歴史は考えにくい。なのに水引きってモノはある→昔は大陸が島々に分かれてたんじゃない!?
そして、大昔に何か不思議なことがあって大陸が一つにくっついたんじゃないか?という発想になり、ノリでけっこう重要な歴史設定ができました。
大陸が少しずつ繋がったり離れたりするのはあるけど、八百八郷のそれは急激にくっついたんだと思う。だから陸地のド真ん中にデカい船が落ちてるっていうありえない光景が発生する。ということで陸船という設定もできました。
どうして八百八郷は一つの大陸になったのか?もちろんそんな部分はまだ考えて…ないです!
でも、八百八郷が八百八郷という名前になったのは統合後なのかな。そうなると洛歴は統合からの数え年月なのかも。
こういうノリで世界設定を耕していく創作です。正直陸船の設定思いついた時はフロア爆湧きでした。だってワクワクするし…
各キャラの話
井正(いげただ)
前回のあとがきで『井正にはツッコミを任せられない』と書きましたが、ドラ蔵が一緒に来てくれたことでよりツッコミ放棄が加速しており、かなりいい感じです。らしくなってきた気がします。井正、お前はな、ボケだ。
これは本編ではまだ断片的にしか出していませんが、井正は重度の読書家です。ヒトや化妖と接するよりもずっと長い時間本と対話してきたような男で、多分すごい難しい本とかもいっぱい読んでます。そのせいか、何かを説明したり解説したりする時の言い回しが難解になる。誰にでも伝わる平易な言い回しができない……というのが今回の長~~い説明台詞の正体で、だから真面目に読み込まれなくても良いと思ってます。遠回しなギャグなので…?
▲全力で専門用語らしき謎ワードを作りまくったコマ例。『迚も斯くても』は『つまるところ』みたいな意味です。つまるところって言え
中途半端に読めそうな文章にすると無理して読ませてしまいそうなので、敢えて難しい言葉をいっぱい盛り込みました。一回書いたセリフをわざわざ類語辞典引いて難しいワードに置き換えまくったりして。いや、読んでもいいんですけどね…!?読まなくていいけど
私自身、セリフの文字数の多いマンガは読みにくいなって思うし、プロのマンガ家先生なども口を酸っぱくして『セリフはできるだけ短くしてストレス要素を減らせ』って言ってるわけですが、井正の長文解説ギャグのために犠牲になりました。井正が悪いよー井正が。(…)
ただ、真面目に読まないといけない文章だと思われると読者バイバイすぎるので、ドラ蔵に『いや、わからん』というリアクションを取ってもらいました。ありがとう、ツッコミができる人材の方。
また、前述しましたが井正とドラ蔵は『自分のために行動している』という点は一致しているけれど、その純度にはかなり差があります。ドラ蔵は『目の前で歩道橋渡るおばあさんがいたら何も考えずに助ける』けど、井正は助けるメリットを考えてから助けます。ドラ蔵や、自分と同じ価値観の存在はな、おらんのやで。
沙華(しゃげ)
今回はやや影薄め。メインの話に絡まないのと、ツッコミ性能が低いため……
何言ってんだお前的なツッコミって、話の内容は理解できてなくても『何言ってんだコイツ意味わからんが』と思える脳の処理能力が必要なんだよな。ドラ蔵はこれが標準的に備わってるのでツッコミができるんだけど、沙華は特殊なので。
沙華って『埋め込まれた膨大な知識がある代わりに思考能力が極めて低い』なので、井正の話を聞く時は『話の中に出てくる単語は難しい言い回しでも意味を知っている』が『それらを繋げた内容理解ができない』という、ある意味普通は起こりえない理解失敗を起こしています。だからなんかツッコミするタイミングも掴めないんだよな。ツッコミしようとも思わないだろうし。そんな感じです。
それと、動物とのスキンシップの上手さ描写はちょくちょく入れました。
沙華自身は動物好きというわけではないんですが、動物を手懐けてきた人々の身体記憶があるので。あの場の誰よりも犬猫を手懐けるのが上手いです。野生のアニマルトレーナーです。多分馬とか乗るのも上手い。
ドラ蔵
とりあえず今出しておきたい設定情報は出せました。ワクワクボーイです。冒険心を行動原理にしているため、ワクワク本能に忠実に生きています。でも割と人情派で善人です。
彼については前項で色々語ったので割愛します。ただ、ツッコミ役というか会話の潤滑油としてはかな~~り助かりますね……。ツッコミ役、本当に求めていたので……
セリフ量を抑えられる分バランスも取りやすいですね。今回は前半とにかく井正が喋り散らかすので、ドラ蔵と檻の化妖のパートに入った後はかなり意識的にテキストを減らしました。動物とのふれあいがメインなのもあったしね。
やっぱず~~~~~~~~っと文字量が多いマンガってしんどいと思うから、緩急はうまくつけられた…気がします。どうでしょうか。
▲上段は9~12P/下段は24~27P。テキスト密度差
現行パーティ?の3人について
RPGじゃないし魔物倒して回ってるわけじゃないからパーティって言って良いのか不明だけど、まあパーティとします。
今のところレギュラーキャラの3人を『メインキャラ』としているのですが、一応共通テーマにしている要素があります。それは『割と果てがない目的を持っていること』です。
井正は『自分がどこから生じたのかを知る』こと。これはもう特定のどこに行けば分かるとか無くて、マジで分かんないです。なんたって描いてる私も知りませんからね。
沙華は『自分の目で世界を見て回る』こと。これも、終点はないですよね。目的はあるけど果てがない。
ドラ蔵は『めちゃくちゃ冒険しまくってやりたいこと全部やる』こと。これも一切果てがないですね。あるとすれば月面着陸だろうか。でも現状あの世界に月に行ける手段はないし、どこまで行けば満足するか全くわからないですね。そもそも化妖は満足しきったら死にまずが。
彼らには目的の果てが無いです。魔王を倒すみたいな明確な目標がない。でも当創作自体が果てを設定してないので、こういうテーマを持ってるキャラがメイン格として妥当なのかな、と思っています。
今後、メイン格と言えるようなキャラがどんな風に増えるか分かりませんし、メインキャラ全員にこのテーマを持たせていこうとは思ってないんですが、とりあえず旅する3人は統一させてます。って話でした。
とはいえドラ蔵は現状一時的な同行者(なんなら井正と沙華も一時的な同行者である)なのでずっとこのパーティで旅するかどうかも分からないんですけどね。
猫
前述の通り、擬人化的な挙動はさせないつもりです。ただ、人間的な思考判断を持っていないだけで個性は持たせているので『高いところがかなり好き』はできれば活かしていきたいですね。
まあ猫って割と高いところ好きだけど、この猫は普通の猫より高いところが好きだと思います。猫のどこを見てるか分からないけどじっと何かを見ている目線、気になるよね。
あとこれは都合的な設定、この猫はこの世界固有の『旅に適した猫』ということにはしています。本来はテリトリー重視・自宅周辺で生活する生き物ではあるんですが。まあこの部分はポケモンみたいなもの(?)てことで…
初期ドラ蔵デザインについてた猫は白い招き猫風だったんですが、真っ黒になりました。縁起物を気にする彼に対峙させるなら、白猫より黒猫の方がアガるなと思って。ドラ蔵を地上に引っ張り出したのが縁起物じゃなくて縁起が良くないとされるモノなの、ちょっといいかも。
▲黒猫は口を省略できるので感情がわからなくていい。あとベタで画面が締まる(ありがてえ…)
それと、初期プロットではドラ蔵が猫に過去の〈相棒〉を重ねて見る、みたいな描写だったんですがボツにしました。なんかしっくりこなくて
あとあれだ。過去の経験として、私は創作物に登場させた動物の存在を忘れてしまいがちなので、忘れないようにしたいです。でも信用しないでください、私はフィクションの動物存在を扱うのが下手です。
檻の化妖
猫の設定から生えてきた化妖です。都合上、新キャラがまた人外になってしまいました。
あまり細かい設定は考えていませんが、一応女性です。
『檻』というのもけっこうフィーリングで決めていて、動物から生じるよりもそれを入れておく箱から生まれる方が面白いな、ってだけです。ちゃんとしたバックグラウンドは決まってません。思いついたらキャラページに加筆するかも。
あ、でも一つ意識したのは、ちゃんと動物に愛があるということ。当たり前じゃねーかって感じなんですけど。メインキャラが誰もかれも「動物ちゃんかわいい❤」みたいな分かりやすい反応をしてくれないので、そっち方向のリアクションを担保してもらいました。メイン勢の情緒をフォローしていただきありがとうございます(?)
▲まっとうな(?)生類愛リアクション
動物たちのことは『生類ちゃマ』と呼びます。最初は『生類ちゃんサマ』にしてたんですが、セリフが長くなるので途中で修正して略しました。一体一体に名前を付けてないのは化妖的な性質ですね。
大量の動物たちはどこに入ってるのか、どう世話をしてるのかなんかは厳密に考え始めるとよくわからなくなりそうなので、漠然とさせておくのが丁度良いキャラかなとか思いました。全キャラ厳密な設定を考えるのは…現実的に不可能!
ビジュアルの元ネタは歌川国芳の『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』です。これを動物に置き換えるってアイデア、既存作品と被ってたらどうしよう…と思ったんですが、調べたら江戸時代にすでにやってる人がいたので『江戸時代にやってる人がいるなら無限番煎じですわ』と思い逆に安心してキャラ化しました。やったね。
ドラ蔵の元〈相棒〉
こっちは一応ある程度の設定は考えてあります。ヒトです。
ステータスサイコロを振ったらありえないくらい下振れてしまって
身体能力
3
精神力
1
感情
2
知性
4
魅力
6
社会性
1
技術
7
五感・直感
1
ふしぎな力
9
トータル:34/90
▲ヤバすぎる(ステA)
流石にこれはカスステすぎる、冒険どころじゃねえと思い振り直しました。
身体能力
10
精神力
7
感情
7
知性
5
魅力
7
社会性
1
技術
3
五感・直感
10
ふしぎな力
1
トータル:51/90
▲振り直し後(ステB)
振り直し後はこれはこれでハイスペックすぎというか、大分極端ですが。社会性は共通で1なんだ…
多分ですが、当時はステBで、今は下振れ版のステAになってしまったと思われます。ドラ蔵と別れた後に何かあったんでしょうね。そこまでは考えてないけど…(行き当たりばったり・創作)
どこかで登場させたい気持ちはあるけど、現状はノービジョンです。
反省点
ページ数について
前回と同じになってしまうんですが、やっぱちょっとページ数が嵩んでしまうな……と思っています。相変わらず。
今回の話、最初は40ページ未満にしたかったんですよね。一発目はそれを意識してネーム切ってしっかり40ページ切れてました。でもなんか修正したり色々足してるうちに47ページになってた。どうして?
30ページくらいでサクっと読めるのに話にちゃんとオチがついてる、みたいなのに憧れが強い…。具体的に言うと戦国妖狐(原作)13話みたいになりたい…
ただ、ページ数を減らすことだけを目的にはしたくなくて、ページ数減らすためにコマ数を増やしまくったりテキストを詰め込みまくって読みにくくなったら本末転倒ですから、そこはちゃんとしていきたいところです。迫力のために大ゴマとか使い始めるとどうしてもページ数いっちゃうしねえ。趣味同人の制限のなさに甘えております。
キャラのパーソナリティを描くのって難しいね
ウチの庭だからナンボ解説してもええ!とは言ったものの、マンガ内で描けるに越したことはないですからね。
それと、これは趣味の創作なので最大公約数的な共感要素ではなく『自分が描く意味のあるもの』を描きたいと思っているのですが、見る側を突き放して突っ走りたい訳でもないのでそこも…うまくやれたらいいなあ。がんばろ
反省ってわけでもないけど
作りやすい・出しやすいって理由で化妖(人外)キャラばっかが増えてて、現状ヒトキャラが沙華しかいないっていうアホみたいに偏った布陣になってしまっているのでヒトを出したいです。次回は出します。
▲すっげー偏り
次回予告
次回はなんと……私の気が変わらなければ…
野球回です!!
わたし「やったー!」わたし「待ってました!」わたし「更新楽しみにしてます!!」「期待してます!!!」