『橋渡りのばけいづこ』#1の導入部分をリテイク版として描き直しました。
-
描き直した部分だけを見る
-
描き直し前を見る
というわけで、リテイク版の振り返りをしていきます。
リテイクした理由について
脳内に担当編集人格の私がいるのですが、「やっぱ1話もうちょっとどうにかできるんじゃね?」の声がそろそろ煩くなってきたんですよね。
また、現在作画中の6・7話が完成したらまとめ本にする予定なので、それまでには修正したいと思っていました。
1話についてはそもそも最初の段階でかなり難産でして。難産すぎてまともな振り返り記事が書けていない有り様…笑
前提として、当創作は『とりあえずサイコロ振って作ってみたらなんかいい感じのキャラができたので、マンガにしてみよう、それで世界を広げていこう』というところからスタートしています。しかしながら、実際に話にしてみようとすると全然うまくまとまらず、設定やプロットが二転三転……どころか四転も五転も六転もして今の形になりました。井正が人間設定から人外に変わったりね。
振り返ると、そもそもキャラ主導でうまく話が組み立てられない、となった時点で一旦すべてを蔵に入れてプロットベースで再考する勇気も必要だったのかもしれないですね。しかしながら、自分の中でとっかかりのない創作世界を彫り出していくにはキャラクターが必要だと思っているので無理矢理にでもひねり出したのは間違いとも言い切れないです。難しい。
リテイクの費用対効果
不安があったのは1話全体だったのですが、1話丸々描き直しはせず導入のみ修正することにしたのは、それが一番費用対効果が高いと思ったからです。導入部分は最も読まれやすい部分であり、第一印象、ひいては読み進めてもらえるかが決まりかねない。たった5ページであっても、重要度の比重としては50ページ、100ページ分に匹敵すると考えています。5~10ページ直すだけで実質10倍、20倍直したことになるのはお得すぎる。直し得です。
一方で、1話を全部やり直そうと思うと、現行のちょっと長い1話からページ数を削れたとしても50ページはかかるでしょうし、2~3ヶ月はかかってしまうと思います。2ヶ月あったらねえ、続きが描けるじゃないですか。続きが描きたいんですよ私は。まだ出せてない設定とか出したいじゃあないですか。世界をもっと拡張したいじゃないですか。
やり直しに数ヶ月というのは、己の人生という限られたリソースを消費するにはかなり微妙。そもそも不安あると言いつつ1話の気に入ってるところもいっぱいあるし。川に飛び込むシーンとかくっそ愉快じゃん。別にええやん。ようやっとるよトヤマは(急に自分に甘い人格が…)
そんなこんなで強引に捻り出した1話の問題点として自分が捉えているのは
- 世界観説明から入っている(導入がトロい)
- 目的が分かりにくい
大別するとこのニ点です。
導入で設定説明するのをやめる
『世界観説明から入る導入』については、ネームを切っていた当時からもこれでいいのかかなり自問自答を繰り返した末に、『できるだけ長文を避けてスパっと読み進められるようにする』ことでGOしていました。しかしながら、やはり読み返すとウーン…となってしまうところ。
オリジナルマンガにおいて世界観説明から入る導入、私はかなり避けた方が良いと思っている派です。自分でやっといて何言ってんだって感じなんですが。
なんというか、1ページ目に文字がびっしり、キャラも何も描かれていない画面に世界観の説明が長々と…という入りを見ると、本能的に「うおっ…」とたじろいでしまう、読者としての自分の感覚があります。そんなものは後でいい、それより先にキャラや物語の入りをサクっとお披露目した方が多分気持ちがいいと思うのです。
しかし、描く側になると導入世界観説明したくなる気持ちもわかるのですよね。実際自分でやったわけですしね。
なんというか、1話時点では1話しか世に出していない状態なので、その1話にできるだけ情報を積まないと…!という気持ちになると言いますか。しかし、2話、3話と描き進めていくと情報の分母が大きくなっていくので、「ああ、1話で無理に説明しなくてもいいんだこれ。」と思えてきます。
というわけで、ある程度のことは説明を後回しにしても問題ないと(今は)考えています。読み手には「謎の単語だけど多分種族を表してるんだろう」「話の流れ的に地名だろう」のように文脈から補完する機能が備わっていますからね。個人差はあると思いますが。
そういう処理ができそうな設定は大事な大事な導入部を使って長々と説明するより、一旦読み流してもらうくらいで良いのかも。そういう気持ちで再構成を行いました。
リテイク前では〈化妖〉について冒頭で説明していますが、それを丸々カットしました。なんとなく話の流れで『人間じゃない種族のことっぽい』というのは分かるかなと思ったので。
ただ、〈化遣衆〉についてはこの話の目的にも関わってくる固有名詞であるため、説明がないと『この話で何をしようとしているか』『何故教団に近付いたのか』がさっぱり分からなくなると判断したので説明を入れました。冒頭導入で説明するのは避けて少し後に回しましたが。
方針としては、まずキャラクターの動きややり取りを見せ、説明しなくても成立しそうなことは説明しない。という感じですね。
目的の提示について
これがけっこう曲者というか、1話作った時点でのトヤマのデカめのプレミという認識があります。
井正と沙華、引いては『橋渡りのばけいづこ』というマンガの大目的は『世界を知ること』です。世界を知るための旅の話です。
これは当創作の『マンガ描いたり設定生やしたりしながら少しずつ世界を広げていこう』というコンセプトから来ています。最初に描くマンガの主役の目的は、創作の基礎コンセプトと一致させたい。だから井正と沙華には世界を知っていく『眼』の役割を持たせる……という流れで設定しました。これはいい、これはいいんです。
その上で、ただ旅をするというだけでは何を描けばいいかが分からなくなりそうなので、道中の小目的として設定したのが〈化遣衆〉でした。ヒトと化妖の橋渡し稼業。これを『世界を知る』大目的の旅の足がかりにしよう。と思っていました。
ただ、なんか噛み合いが悪いんですよね。なんというか、一言であらすじを説明しにくくなってしまっているというか。『ヒト助けの稼業をしている人物が、それはそうとして世界を知る旅をしている』みたいな状態になっちゃってて。一応物語の足がかりにはなっているんですが、なまじ化遣衆からスタートしているせいで大目的が若干ぼやぼやしてしまっている感が気になっています。
ただ、このへんの歪みを改善しようとすると導入部のリテイクだけでは済まず、根本的な工事が必要になってしまいます。もしくは一旦更地にして建て直すか。しかし、私のモチベとしては過去を直すより未来に枝を伸ばしていきたいので、それはやめておきます。
目的ぼやぼや問題の一旦の解決策として、導入でいきなり化遣衆の話を切り出すのはやめて(開始即化遣衆の話だと化遣衆の話になってしまうため)『旅を始めるらしい→路銀稼ぎになんか稼業をするらしい』の順番で提示する形に変更しましょうかね。ギリギリ導入部でできる足掻きです。
あとはもう、この先を描いていきながら色々やっていくしかないかな。化遣衆稼業自体は全然足がかりとしては良いと思ってるので、主要素ではないなりにちょくちょく活用できれば。#5野球回くらいのノリで要素拾いできる感じが個人的にはしっくりきています。
シナリオ制作過程
というわけで、前項目で述べた通り
- 冒頭説明をやめ、説明不要な部分は省く
- 導入でキャラの動きを見せる
- 全体の構造の不備は仕方ないと割り切る
- 目的がぼやけるのを少しでも防止すべく、情報の出し順を工夫する
この3点を踏まえ、導入のリテイクを考えていきます。ここからは実際の案出しから振り返りますね。
第一稿
-
テキストで見る
## シナリオ
1. (既存ページまま 沙華のイメージ)
2. タイトル
朝の浜辺(端っこにうみぼうず)
町人「あら、見ない顔」
振り返る井正(顔まだ見せない)
3. 井正の顔を大きく見せる「………」
町人「旅ですか?」
井正「まあ、そんなところです」
町人「何しにこんなへんぴな町までェ?」「………」
爺「強いて言うなら自分探しかのう!」ニュッ
町人「あらっ!化妖さんじゃないか!化妖さんに会うのは久しぶりさ!」「この辺にはあんまりいなくてねえ。田舎だからさァ!」
4. 爺「この子も化妖じゃけどな!」
町人「ええっ!?見えないわァー!」
爺「いやいや、ヒト型の化妖は多いよ!ヒトにしか見えんから気付かんだけじゃ!」
「XXXの◎◎選手も……」
井正「お爺ちゃん そろそろ行こう」
爺「ああ、すまんすまん」町人「あなた、お名前は?」「…アレエ!?」
すごい渋い顔をしている井正
爺「これ井正よ、そんな顔をするな、これから慣れていかんと」
井正「………」
5. 「――一丁川 井正」(空背景)
町を歩く
爺「うむ、今回は無事に上陸できたし、ワシは明日には島に帰るからの その前に…」「紹介した化遣衆の仕事、一回やってみ」
「井正の旅はいつ終わるか、いつまで続くかわからんし 先立つものは必要じゃ」
井正「報酬だけでなく、俺の目的にも利用できる」爺「合理一辺倒にならん方がええがな」
爺「化遣衆はヒト助けであり、化妖助けでもある!」「早速困ってるヒトを探そう!」
6. 場面転換 ドン!!!怪しい教団
爺「(なんかすっごい怪しいところ来ちゃった!?)」
爺「井正よ!なんじゃここは!」
井正「何って……ヒトの心の隙間を探知して流れ込む“煙”がこの場所を示している。」ケムーリ
爺「井正の発明した化学具はすごい!天才!でもいきなりこういうのはハードル高くないか?」
7. 井正「一番反応が強い場所へ赴くのが最も効率が良いだろう。」よし、行くぞ
爺「おいおい…」
ここで13ページ目と合流
最初に書いたシナリオです。リテイク前は海を渡って上陸するところから描いていますが、上陸後からのスタートに。
前項で述べた通り『説明カット』を意識しています。それと、リテイク前では移動などに無駄なページ数を取られているように感じたので、スパっと移動するよう。
かつ、冒頭でやっていた『化遣衆についての説明』を途中に回すことで、相対的に重要度を下げています。旅がメイン・化遣衆なる活動はそのおまけ、という主従関係を示せたらなと。
この段階でリテイク前の導入から5ページ削減できており、ページ数もエコです。
ただ、このシナリオだとちょっと井正が動いてなさすぎるな?というのが気になるところ。なんかお爺ちゃんとモブの人が延々喋っている。井正って喋ってる人物二人の間に割って入るタイプじゃないものなあ。この導入の仕方だと『なんか大人しく話聞いてるよくわからんキャラ』みたいになっているような。主役が冒頭6ページに渡ってこれなのはちょっといかがなものか。
モブはキャラ性とか考えなくて良い分喋りたいことを喋らせられる便利さがあるんだけど、導入からなんでもないキャラと喋り続けるのは冒頭世界観説明と大差ねえぞ!?って感じですね。あと、シンプルにモブばっかの画面って描くモチベ上がらない。もう少し井正が動かないとダメですね。
第ニ稿
-
テキストで見る
1. (既存ページまま 沙華のイメージ)
2. タイトル
増水した川と溺れている女性(必死に橋にしがみついてあっぷあっぷなってる)
通りがかる井正の足
3. 井正のアップで顔とか見せる
歩く 歩く「わぷっ たす…け…」
おぼれている女性をスルー「た…」
4. 爺「素通りすなーーー!!!」「ここをスルーする主人公がどこにおる!助けんかい!」
導入でキャラ性を出す、インパクトを出す、という方向性で考え直してみて、途中で「あ、これはダメです」となってやめたシナリオです。溺れているヒトを井正がスルーするという導入。流石に井正がカスすぎる。
溺れてる女を酒カスとか自業自得っぽい感じにすればカス感は軽減できるけど、そうなると今度はモブのキャラが濃くなっちゃうのでダメです。どう見ても、溺れ女と井正の物語が始まってしまいます。
考えてみるとそういう役回りがいると物語回しやすそうって思いはしますけどね。現行の物語に繋がらないのでダメです。
最初に溺れてるヒトをスルーして最後のオチで川流れするというのは因果応報っぽくて綺麗ではあるのだけども。
それと、井正は確かに溺れてる人がいても自分の利にならなそうならスルーしますが(するんかい)それを第一話冒頭に持ってくるのはちょっとインパクトが強すぎるかなと。それが第一印象になっちゃう。井正の人でなし的な気質はメイン装備ではなくサブウェポンみたいな位置づけなので。あいつ地味に人でなしだよな、みたいな。
第三稿
-
テキストで見る
1. (既存ページまま 沙華のイメージ)
2. タイトル(画面半分くらい)
本をパラパラめくる井正の手元
背後では本屋の店主と爺ちゃんが話してる
本屋「旅人さんかい?」
爺「そんなモンじゃな。ワシは途中までの付き添いなんじゃ!」
本屋「化妖さんは珍しいねえ。ホラ、この辺田舎だから」
爺「どうじゃろうな。ヒトと見分けがつかんモンも多いぞい」
3. 井正の腰上アップくらいで映す
爺「あの子も化妖じゃからな」
店主「ええっ!?見えないわァー!」
爺「XXXの◎◎選手も見た目は完全にヒトじゃが……」やきう世間話をしようとする
井正「これをください」ドサドサッと本を持ってくる
店主「あらこんなに?こんな西端の古本屋には大したモノないでしょ?」
井正「かまわない」金を出す
4. 井正の顔をアップにしてよく映す
店主「あら」
井正と爺が店から出ていった後
店主がポツリ「イケメンじゃない 前髪切ればいいのに」←これいる?いらんかったらカット 増水してるから気をつけて
外に出た井正が煙化で本を仕舞う
爺「さて…無事に上陸もできたことじゃし、やっと八百八郷の旅が始められそうじゃな!井正よ」この辺の背景に橋
5. 爺「まずは西(ここ)からじっくり中央を目指すんじゃ。くれぐれも焦らずな」
井正「分かっているよ、お爺ちゃん」
爺「そして、何をするにも先立つものは必要じゃ。そのために、旅をしながらでも報酬が手に入る職を紹介したわけじゃが…」
「今日だけワシが見ているから、ひとつやってみなさい。試験のようなものじゃ!」
井正「わかった。このための力も試してみたいと思っていたからな。」
煙を出す画を出しながら爺の説明
爺「旅をしながらできる仕事……困っていたり、何かを必要としている〈ヒト〉に、ピッタリの化妖を橋渡し(マッチング)する事業、化妖を派遣するから、化遣衆!」
「まずはこの町で、〈不足を感じているヒト〉を探すんじゃ!」
6. 場面転換 ドン!!!怪しい教団
爺「(なんかすっごい怪しいところ来ちゃった)」
爺「井正よ!なんじゃここは!」
井正「何って……ヒトの心の隙間を探知して流れ込む〈煙〉がこの場所を示している。」ケムーリ
爺「井正の発明した化学道具はすごい!天才!でもいきなりこういうのはハードル高くないか?」
7. 井正「一番反応が強い場所へ赴くのが最も効率が良いんじゃないか?」よし、行くぞ
爺「う、うーん…」
ここで13ページ目と合流
ほぼ今回のリテイク案になりました。第一稿をベースに、舞台を砂浜から本屋に移すことで井正の動作を描くことができたかなと。
『井正と読書』って実はけっこう重要な要素なんですけど、リテイク前の1話では登場コマで読んでるくらいでそんなに強調できてなかったので、そういう点でも意味のある描写に出来たかなと思っています。どう重要なのかはそのうち描きます。
100点ではなく55点を
これは『導入を極限まで削っていきなり本題に突入できない?』と魔が差してやってみたRTA案
なんとわずか2.5ページでリテイク前の11ページ目に合流。はやい!はやすぎる!
『扉絵に上陸の様子・ヒガンバナ・本・煙などの様子を入れちゃって、いきなり入侖教』『セリフによって“なんか旅と仕事をするらしい”と読み取ってもらう』でやってみたんですが、流石にちょっと性急すぎる。やりすぎである。
スピード感のある、ページ数の少ない導入は理想なのでそうできるならそうしたいものなんですが、すでにある話のリテイクとしてはやりすぎ感ありますね。どう考えたってこの後の話とテンポ感が合わないというか。
話の導入の仕方に正解はありませんが(導入設定説明が適する場合もあるだろうし) 仮に、『導入で長々説明しない、短いページ数で読者を引き込む、全てのページやコマが無駄なく話の内容に繋がっている、分かりやすい、続きが気になるように出来ている』ようなものを100点とすると、
話全体を直すことなく導入のみを直す、という方法を選んで100点を出すのは不可能なんだと思います。本当はもっとサクっと立ち上がった方がいいんだろうなあ…と思いつつ、描き直す時間のなさを鑑みつつ既存の話に合わせるならこの辺が落とし所か、という感じで55点くらいを狙いに行くムーブ。今回はそれでいいのだということにしました。
ネーム以降のメイキング
せっかくなので普段の本編ではできない、ネーム以降のメイキングをざざっとやります。
シナリオの流し込み
まずネーム。私は一般的にネームと言われるネームをやりません。シナリオで打ったテキストをそのままクリスタに流し込んでいくスタイルでやっています。ネーム兼配置ラフといった感じ。ペンタブ持つのが面倒なのでここはマウスでやってます。
これがシナリオの予定ページのまま流し込んでみた状態。
ちょっと3~4ページ目(画像2枚目)がテキスト多すぎ・説明っぽすぎますね。ここ圧縮できればページ数少なくて済むので作画の手間が省けていいんですが、流石にちょっと読みづらい。
というわけで、3~4ページ目はもっと分けてゆったり流すことにしました。修正版が以下
こうなりました。ページは増えてしまいました。ですが修正前はセリフが多いだけでなく、1ページ内で複数セクションが詰め込まれていてキリの悪さもあったので、分割して正解かなと。
コマを割る・フキダシ設置・ラフをもう少し詳細に
だいぶマンガっぽくなりました。
作画
あとはここに中身をじゃんじゃか描き込んでいって完成です。
作画の様子は特に記録していないので、気になる場合は以下の動画など参照。2話・4話のやつですが
一部背景はリテイク前から流用して省力するなどしました。
↑リテイク前 ↓リテイク後
元背景がかなり雑だったので霧やらで隠しまくったら町並み感はなくなってしまった。
あと、今現在と1話時点だと2年以上の開きがあるので流石にちょっと作画の感じが変わってるんですが(本人にしかわからないレベルかもしれないけど)
そういえば比較できそうな画像がありましたね
ちょっと前に唐突に直したくなって修正したやつ、1話のとあるコマです。上が2年以上前に描いたもの、下が最近描き直したものです。
多少はこう…感じが違うのが伝わるだろうか。使っているペンは同じなんですけどね。
導入部の絵とそれ以降の絵で、もしかしたら違和感が出るかもしれないけど、まあそれは別に良いかなと思いました。どうせ本にするならその時に大ゴマの作画修正とかするだろうし。
そんな感じで1話導入リテイク完成です。せっかくなのでもう一度挿入しておきます。
-
リテイク版
サブタイトルを変更
1話導入リテイクに伴い、全話サブタイトルを変更しました。地味にこれも前々からやろうと思ってたことです。
変更前のサブタイトルは作中の台詞の一部抜き取りでやってたんですが、なんか普通に厳しくなってきちゃって。自分の中でキレイにハマるタイトルがイマイチつけられてない感触があったんですよね。まあ元々自分のタイトルセンスにあんまり自信ないニキではあるんですが。俺屍のプレイ補完創作やってた時は一応ちゃんと全部のマンガにサブタイトルつけてはいたんだけどね…
サブタイトルは何かフォーマットを決めておいた方が考えやすいと思う。じゃあどうする~…?と考えた結果、ド安直な『◯◯と△△』統一にしました。土塚理弘というマンガ家の真似です。
『◯◯の△△』にして最終回が『橋渡りのばけいづこ』になったらめっちゃキレイだと思ったんですけど、『◯◯の△△』でバリエーション考えるのクソ難しくないですか?やめました。
一応記録としてどう変化したのか載せておこう。
- #1『世界を見に行こう』→『煙と華』
- #2『ヒトの世は名』→『ヒトの世と名』
- #3『超速移動 根っこは自在』→『地の血と知』
- #4『自分のため以外にあるか』→『ネコと根っこ』
- #5『野球って一体なんなのさ』→『政治と宗教と』
ちなみに私が一番好きなサブタイトルは鬼滅の刃一巻・第三話の『必ず戻る夜明けまでには』です。あまりにも響きとテンポが完璧すぎて一生覚えてるかも。これになりたかった。心から。
今後の予定
前回#5のあとがたりで書いた通り、次回の#6、その次の#7で一区切りまで行く予定です。全140ページくらい。え?140ページも描くんですか?そりゃ1話丸々リテイクなんてしてらんないッスよ
進捗としてはネームは7話まで済・6話の作画が30/40ページまで終わっているので、近日中に6話は更新すると思います。6話時点ではあとがたり記事は作らず、そのまま7話の作画に入っていくつもりです。
7話が長いんで、完成は3~4ヶ月後くらいですかね。全部完成してから20ページずつくらいで区切ってアップ予定です。
そんな感じです!1話リテイク振り返るだけだからサックリした記事にするつもりだったんだけどけっこう長くなってしまった。ここまでお読みいただきありがとうございます!